嘯月

京都北区紫野にある和菓子店の嘯月は、今日すぐ行ってお菓子を買う、ということはできません。
当主の、最高の状態で食べてほしい、との思いから、つくりおきはせず、予約した時間に合わせて作られるため、完全予約制になっています。
なお、HP等では「前日までに要予約」となっていますが、余裕をもって出来るだけ早めに予約するのがいいでしょう。

嘯月の和菓子は、季節ごとに変わる美しい上生菓子です。毎日、五種類ほどのお菓子を作られているようで、今回は、写真左上から時計回りに、上用(薯蕷)、こなしのお菓子、わらび餅、きんとんをいただきました。
見た目の美しさはもちろんですが、お味は上品で清澄な甘さで、どれもよい材料を吟味して丁寧に作られたお菓子が自ずと発する気品を感じる美味しさです。

嘯月という店名は、「月に嘯(うそぶ)く虎」という言葉から名付けられました。この店名から察せられる通り、初代は、老舗和菓子店・虎屋で修業を積んだ方。大正5年(1916年)に独立して嘯月を創業しました。
なお、虎屋は室町時代後期に京都で創業し、代々御所の御用を勤めてきたことから、明治2年(1869年)の東京遷都にともない、東京にも進出して現在に至ります。

嘯月
 京都市北区紫野上柳町6番地
HP(京名物百味會)
 嘯月 | 京名物 百味會

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